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去年のちょうど桜が満開になる三月下旬から四月初めに掛けて、大部屋から個室に移された。その部屋では、モニターが2台、点滴用の管が4本に鼻への酸素呼吸管が1本で、世に言うスパゲッティ状態となってしまった。この部屋は廊下を挟んですぐ目の前がナースセンターだし、これではまるで準ICUではないか。 両親の判別も不可能となり、ロレツが回らず、焦点定まらず宙に浮いた視線、指先は本人の意思とは無関係に神経質に動き続け、左手人差し指にセットされた酸素測定バサミを必要以上に強く握りしめている。 看護士長から、この部屋は24時間付き添い可能、つまり面会も自由です、どうぞ側に居てやって下さいと云われても、入院経験の無い者にとっては身の置き場所も無いしどうして良いか判らない。 せめてもと、落ち着き無く空間を掴もうとしている左手を支えてやろうと握ってやると、驚く程の握力で握りしめてきた。「大丈夫だ、ここに居てやるから」と声をかけても、聞こえているのかいないのか。とにかく恐ろしい力で握り返してくる。両手で包み込むようにしてやると、少し安心したのかこちらに顔を向けてくる。しかし視線は宙を見ている感じだ。 何分、いや何十分握り合っていたろうか。 大丈夫だ、ここに居てやるから頑張れと、心で叫び訴えながら。 それでも辛く切なくなってきた時、家内が部屋に戻ってきたので、握る力がとっても強い、大丈夫だ、しっかり握ってやりなさいと交替した。 続きは月曜日の予定
by zabulog
| 2008-05-09 21:16
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